仕事に行けなくなっていた。
仕事に行くのがどうしても気が進まない状態だった。
仕事を休む連絡をすると鬱気分は晴れて、夜になると仕事が待っている朝を迎えるのが嫌だった。
主治医に状態を説明すると鬱状態ではなく、仕事恐怖症であるといわれた。
初めて聞いた症状であり、たしかに鬱状態が続いているわけでは無かったのでその診断になったのだろう。
先日上司にありがたいお言葉や励ましなどを受けて、心機一転やっていこうと思った矢先なのだが、結果としては頑張れなかった。
何かあったとかそういうものは無いのだが、ただ頑張れなかった。
仕事に対するトラウマやストレス耐性に問題があるのであろう。
来月に心理検査を行いカウンセリング治療を開始する予定である。
その間仕事をしないわけにもいかないので治療を受けながら働いて生活していくことになる。
良くないことは他にもあり、東京の好きだった人にどうやら嫌われたようだ。
電話できる?とかこちらの都合ばかりをLINEしたことがしつこく思ったのか、ある日から連絡がつかなくなった。
Xではポストしているので元気でやっているようなので身に何かあったわけではないようなので安心はしているが、一つの恋が終わった。
仕事を辞めてゆっくりできる時間があり、映画を一本見た。
パーフェクトデイズという東京のトイレ清掃員の物語なのだが、映画を見終わり、僕の仕事への向き合い方、一日の過ごし方を比べて考えると僕に足りない部分が沢山あり、もっと日々を大切に過ごそうと力をもらえた。
トイレ清掃員の彼も恋をしていたのだが、こういう恋もいいな、僕も渋い男にならなきゃなと参考にもなった。
まあ辞めてしまったものはしょうがないとして、日々は続いていくのだが、僕なりのパーフェクトデイズを作っていくとして、今はその途中であり、こう考えて生きて生き抜くことが答えになるだろう。