春来たる君の軌跡

統合失調症を発症するも回復し、日々前向きを目指しているお兄さんです。

同棲スタート

二人暮らしで必要なものは大体お互いの実家から頂いたものを使った。大変助かったと思っている。僕たちは失業給付金をもらっていたのでこの機会に二人で職業訓練校に行こうと決めた。僕たちは直ぐに入籍したわけでは無かったので苗字が違うけど住んでいるところは同じで、訓練校の入校手続きを行う際に色々と手間がかかった。二人で町内の民生委員に会いに行き一緒に暮していることの証明などを頂きに行ったし、二人で学校に通うということにすごくワクワクしていた。 

障害者職業訓練校ということで入校式には同期生は僕たちを含め4人が集まった。OA事務科でエクセル、ワード、パワーポイントを学び、3ヶ月でマイクロソフトオフィススペシャリストの資格取得を目指すカリキュラムだった。講師の先生にはたいへんお世話になったし、授業のほかでも学べることは沢山あった。同期のみんなで居酒屋に行った思い出もあるし楽しかった。僕は2ヶ月ほど経った頃に、エクセルに苦手意識が出て資格より仕事がしたいと考えて就職して退校することになった。ソラは電車で通うことになり、学校を休みがちになりながらでも最後は出席日数ギリギリのところまでいったが資格試験を受けてマイクロソフトオフィススペシャリストを取得した。その努力は本当に尊敬している。 

ソラが体調悪くて学校を休むと言った朝は僕が自分で弁当を作って出勤していた。その当時は二人で暮し始めたばかりでとにかく生活基盤を作るために必死だった。一般就職はやはりキツイものがあったがそれでも続けていこうとしていた矢先に、勤めていた工場が火事を出した。僕は派遣社員で行っていたのだが、会社都合で派遣契約終了となった。 

意外とショックはなかった。僕はきっと余裕が無く辛かったからだ。また障害者枠で仕事を探そうとハローワークに通う日々になるが、今度はソラの生活もかかっているので焦りはあった。検索範囲を広げて五所川原の就労支援A型事業所を受けてみることにした。 

面接に行き3日間の実習を受けて採用してもらい、お世話になることになった。通勤は途中まで車で向かい集合場所から事業所の送迎車で五所川原まで通うこととなる。この事業所はB型作業所も同じ作業場にあるために、訓練校で体調不良で休んでいたソラにリハビリの目的で一緒に行かないかと誘い、二人で通うことにした。僕は週5日出勤で、ソラは週3日くらい通うことから始めた。 

この事業所ではスタッフの皆様にも利用者の皆様にも恵まれ一般企業への委託訓練までも繋げていただいた。 

特にスタッフの役職者には人生感が変わるようなお話をたくさんしてもらい、そのスタッフの熱い話に涙したこともあった。この事業所に居た時に一度僕は入院している。統合失調症の治療薬の臨床治験に参加したためだ。臨床治験は途中で終了して医療保護入院に切り替わる事態になったのだが、この時も病院からこのスタッフに電話して救われた。退院後、事業所に復職するのだが、次回は壮絶な体験となった臨床治験体験談を書きます。また読んで下さいね。