心の声に正直に。そう思って、春先の目標を考えた。
今お世話になっている会社でステップアップとして常用雇用してくれるのか一人で考えていても先へは進まないということはわかっている。
なぜそんなに急ぐのかと思う人もいるかもしれないが実際に今の暮らしをし始めて色々と思うことが出てきた。
会社と家までの送迎車の中からこの町並みを見ていると昔は思わなかった感情が沸いてきた。
それはいい感情ではなく、この町を嫌いになっているという悲しい感情だった。
都会の華やかで色んな人を惹きつけようとするワクワクするような町並みとは違い、魅力的に思える建物もワクワクするようなものもないなあと気持ちが落ちこんでしまうようになった。
交通手段にも不便するし、車が無いとこんなにも気持ちの変化があるものなのだなあと体感した。
人生で車が無いのは二度目だが、今回は免許がないわけではない。だが車を買って維持する為にはある程度収入が必要なので目標高く、そして心の余裕の為にもお金を稼ぎたいと思うようになった。
さて、なんの仕事で収入を得るかが問題になってくる。
一つは今の会社でシードル作りか、温泉施設のスタッフになるか。これは単純に面白そうかなと思う。地元の特産品のりんごを使ったお酒造りだし、なかなか無い職種で魅力があり楽しみも感じることができそうだと想像する。温泉スタッフ部門でも宴会の準備や片付けなど仕事はあるだろうし、頑張ってやるので僕を使ってほしいと思っている。
今のB型作業所の評価でいくであろうし今の仕事を頑張り、認められたらという未定の話ではあるが不可能ではないと思っている。
もう一つは障害者求人であった介護補助の仕事。ここは去年12月に職場見学に行ってきたのだが、利用者への直接の介護はなく、お世話をできることでするというもの。
食事のおしぼりを出したりお茶をだしたり上げ膳や洗い物などする仕事。見学の際の職員さんもとても良くしていただき、利用者の方々の雰囲気も見てやってみたいと思った。
先日出会った介護福祉士の方が教えてくれたことがある。
自分の身体や考えが思い通りにいかないとき、そのストレスは誰にあたりますか?
お酒を飲みに行って友達に愚痴も吐けません。
ブログで考えも伝えることができません。
誰とも悩みを話せない人もいます。
携帯もできない人もいます。
それが、人に力を借りないと生きていけない老人なんです。
だからあの人たちは、介護士などにあたります。と教えてくれた。
それを聞いて立場を考えればストレスも無くなりおじいちゃんおばあちゃんと寄り添って仕事できることに楽しみもあるだろうと思った。
このどちらかを目標に、お金の必要な世の中なので僕は仕事をする。
将来お金のいらない世界になるのだろうか。その世界はまだ僕には見えない。
以前好きだった町並みはきっと心穏やかに好きな人と暮らしていて好きな町だと思っていたのだろう。
決して悪い町でもなく、むしろいい人が多いしこの町の住人の僕はこの町の未来をどうしようかと考えて、いい町づくりに協力していこうと思う。
震災も多い国なので、もしもの時は地域で寄り添う気持ちで暮らしましょう。
このたびの災害に対し、心よりお見舞い申し上げます。
皆様の一日も早いご再建をお祈りいたします。