春来たる君の軌跡

統合失調症を発症するも回復し、日々前向きを目指しているお兄さんです。

ご挨拶

退院してからはまず就労支援B型事業所からスタートすることにした。一般企業に就職することが不安だったし就労訓練が必要かなと思ったので自転車で通えるところにあった事業所に通うことにした。ここではグループホーム内の洗濯物の仕分けや畳み作業をしたり畑作業に出かけたりした。みんなまじめに作業に取り組んでいるし休憩を楽しむし、障害をもっていても基本的なことは同じなのだなと勉強になった。 

3ヶ月くらい通ったくらいの時にハローワークからの封書が届いたと思う。弘前市で就労支援A型事業所が開所するところがあり、20人の求人の募集があるとのお知らせだった。A型作業所は雇用契約を結ぶもので最低賃金は保証されるという違いがB型作業所とはある。僕は通っていたところの支援員に相談して、A型作業所に応募してみたいんだと気持ちを話した。支援員からは能力的に可能だと思うよということでチャレンジしてみることにした。 

ハローワークに行って応募して紹介状をもらい新規立ち上げのA型作業所に挑むことになる。 

面接の日はビシッとスーツで向かった。職歴を話して持病を話してB型からステップアップしたい旨を話した。 代表と管理者はすぐに体験実習の予定を作ってくれた。アットホームな雰囲気がスタッフから伝わり、ここで働きたいなあと思って、後日体験実習を受けるのが楽しみになった。 

体験実習は男女4人で行った。特に問題なく作業を終えることができたしこのままいけば採用かな、他の3人も大丈夫だろうなと思った。その中にいた大人しそうで真面目そうな一人の女性の部屋の隅っこに座っている姿は今でもはっきりと覚えている。その時が僕の人生のパートナーとなる元嫁さんとの出会いの瞬間だったのです。今後も元嫁さんの話を書いていこうと思うので、元嫁さんは仮名でソラと呼ぼうと思います。 

ソラももちろん採用になったし二人の思い出がここから始まったというこの出会いという素晴らしい出来事は人生における醍醐味ですね。今日もあの人達はどうしているだろうと、誰かを想う気持ちを大切に、僕もまた執筆をして今生きている喜びを表していけたら幸いなのでまた読んでくださいね。